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ブルムランド王国【ぶるむらんどおうこく】

登場作品:姫さまはプリンセス

 ヨーロッパにある王国。主要産業は石油の輸出。油田開発が行われるまでは漁業が主要産業であり、現在も国民の一割は漁業と関連産業に従事している。ヨーロッパでは後進国の一つであり、様々な問題からEUにも加盟させてもらえない。日本ほど文化的な観光名所はないが、間歇泉は世界中から見に来る人がいる。日本から行こうと思えば丸一日はかかる。理由は成田から王国への直行便が出ていないためであり、ニューヨークかパリを経由しなければならない。季節風の関係で、行きは東回り、帰りは西回りが早く着く。
 祖先の大部分はノルウェーのバイキングであり、バイキングは苗字を付ける習慣がなかったため、今でもブルムランド人は苗字を持たないのが普通である。今のヨーロッパで国全体が苗字なしで通しているのはブルムランド王国とアイスランドだけであるという。
 ブルムランドでは元来国王の権力に比して名門貴族の力が強く、事実40年ほど前までは形式的な選挙で選出された貴族が政治を牛耳っていた。そんな折、不満が燻っていた市民が革命(ブルムランドの春)を起こし、貴族支配を終焉に導く。このことは、革命に協力した国王の権威を相対的に高める結果をもたらし、代わりに名門貴族の没落が進むようになる。それまで政治に関わりを持たなかった国王による統治はむしろ貧困を加速させ、一時は近隣国家に吸収されそうになるところまでいったが、偶然掘り当てた油田によって救われ、現在に至っている。
 伝統的にコーヒーには砂糖と生クリーム、スコッチを入れて飲む習慣がある。寒冷で土地が痩せているため穀物はほとんど採れない(穀物自給率は5%程度)。ジャガイモや玉葱を使った料理が多い。
 話される言語は昔のままほとんど変わっておらず、基本的に変えようという意欲がない。かつては独自文字があったのだが、今は滅びてアルファベット表記になっている。「恋愛」という言葉が存在しておらず(正確には生まれても抹殺されている)、大半は生まれた時に結婚相手が既に決められていることが多い。また「もてなし」という言葉がない。虹は5色ということになっている。
 険悪な関係にあったロシアを日露戦争で日本が破ったという歴史から、元々日本人は王国内で歓迎される傾向にある。当時の日本側の陸軍大将・大山巌にちなんだ「オーヤマ」というスコッチが存在する。またメイドインジャパンのゲームをいち早く所有することが、ブルムランドでは一種のステータスになっているらしい。カラオケもあるが、酒場の隅に置いてあるのが普通でボックスはない。
 義務教育制度はあるが、必ずしも学校で教育を受ける必要はない。実際、家庭教育で正規の教育課程を完了する家が沢山あるという。
 主従関係に厳しい。主の名を許可なく呼ぶのは言語道断である。また名誉を非常に重んじる。一度名誉を損なえば地獄の炎のように激しい誹謗中傷を浴びる。高貴な身分を持った人なら豪奢に振る舞うのは当然であり、使用人の制服は必要がなくても毎年新しいものに変えられる。ある貴族がそれをしなかったところ国中に広まり、結果その貴族は自殺に追い込まれてしまった。
 テレビ局は国営1局、民放2局。大半は外国から購入した外国語の番組であるため、ブルムランド語での放送は貴重。第一王女ルシア・サラ・マグヌズドティールが登場する王室の番組は大人気で視聴率は70%を誇る。国内最大の都市の人口は70万人。
 現国王は完全に公務を放棄しており、適当な法律を制定するだけで実質的な行動は皆無に等しい。有力な貴族連達は自らの利益のみを追求し、完全に派閥に分かれている。また、現国王には男兄弟がおらず、男児に恵まれなかったため、世継は3人の娘が生んだ男児、もしくは貴族会議と全人口の8割以上の国民に認められた王女の夫が継ぐことが革命後の新憲法(89年憲法)で定められている。貴族会議は様々な思惑が絡み合っているため、その承認を得ることは不可能に近く、実質王女が生む男児が唯一の世継となる。
 性に関しては比較的オープンで、名目上は一夫一婦制だが、たいていの貴族は5・6人は妾を抱えている。大使ともなると世界各地に愛人を20人、私生児が8人いるという。処女がとても大切なものだと考えられており、結婚後に処女でないことがバレたら離婚理由になるほどである。新郎新婦は日没前に初夜につくことになっている。昔は貴族が妻を娶ると処女だった証として破瓜の血を付けたシーツを民衆の前に掲げたという。
 法治国家になる前は、400の身体刑が存在し、死刑だけで80種類あったという。


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