素人系総合 wiki - 鬼咲ゆかり

鬼咲ゆかり【おにさきゆかり】

CV:渚美麗?/登場作品:Princess Party

 姫坂学園2年。学園長をも凌ぐ権力を持つという生徒会長。学園の女子寮に住む。霜山椿によればマフィアも恐れる鬼咲組の一人娘であり、生徒からは「極道会長」と呼ばれているという。椿自身も怖くて避けているといい、転入してきた荒川祐司にも無闇に生徒会室には近づかないように忠告していた。
 専属メイド坂上沙夜を抱えている。伝説の桜の木の下にいた椿と祐司のことが誤解して伝わり、二人が教師と生徒という間柄にも関わらず関係を結んだと勘違いし、激怒する。転校初日から女教師を誑かし、不純異性交遊に及んだことは伝統ある姫坂学園生の風上にもおけないとして、祐司を即刻生徒会役員・雑務担当に任命した。性根を叩き直して学園に相応しい生徒にしてやるといい、数日の間祐司に仕事を次々と割り振る。しかし意外にも祐司が全てこなしてしまったため、生徒会一の人材となったことを認めざるを得なかった。
 普段は鬼咲組の構成員から「お嬢」と呼ばれているが、本人は無理して西洋のお嬢様を取り繕っている。よく紅茶を飲みながら読書をしているが、「アールグレイ」を「アールブラック」、「ダージリン」を「ダーリン」、「セイロンティー」を「シェンロンティー」、「アッサム」を「ガッサム」と間違えるほど紅茶に関心はない。実は大の和菓子通である。羊羹に関しては驚くほどの知識を持っており、中でもひめさか銀座にあるカワサキ屋の自家製芋羊羹が大好物で、番茶と一緒に飲むのが最高だと話している。アールブラックとやらを飲ませてくれという祐司はゆかりが口をつけたカップであることも気にせずに飲む。ゆかりは間接キスであることに動揺して取り返そうとするが、体勢を崩し、二人は互いの唇を重ねてしまい、沙夜にはその現場を見られる。
 創立70周年の集会で突然現れた白鳳院綾香に会長の座を奪われ、激怒する。生徒会長は生徒の代表として生徒の総意で決まるものだと言って宣戦布告する。
 早速集団ストライキを敢行し、生徒を学園の外に連れ出して青空教室を開催した。しかし、そこへ現れた綾香が「青空禁止」と言って急に人工降雨機で雨を降らせたため、企ては中止になる。綾香には雨が降ったら学園に戻るなんて結局ストライキに参加した生徒はその程度の認識だったのだと主張された。我慢ならないゆかりはついに決闘を申し込み、綾香と対峙するが、長ドスを構えたところを綾香によってSPと戦車部隊に囲まれ、更には警察に連絡されてそのまま署に連行された。「銃刀法違反で逮捕」と目線入りだが、実名報道される。
 一週間後、釈放されたが、綾香に対する怒りは頂点に達していた。逮捕騒動の一件で綾香から生徒会雑務担当を申し渡されたが、いつか実権を握り返そうという思いを秘めている。祐司から副会長職を譲られ、当分は副会長に留まることにした。
 ある朝、椿から書類を生徒会室から取って来るように頼まれた祐司は自らが下敷きとなり、ゆかりに書類を取らせる。最後の書類を取る時になり、ゆかりがバランスを崩して祐司の上に落下した。その際にゆかりの胸を揉む形になった祐司が、「プヨプヨ」とか「プニプニ」という感触をイメージしたが、「モフモフ」だったと言ったため、胸の重要性を認識する。そこへ綾香が食べると巨乳になるというMEGAおっぱいプリンZなるプリンを持ってきたため、取り合いをする。早とちりした椿も加わった争いになったが、結局厳島絵梨に食べられてしまう。
 ルート分岐は祐司争奪の意味も兼ねた温泉旅行で女湯覗きを実行した祐司に対し「罰として、温泉の掃除でもしなさい!」という書置きを残し、祐司がこれに従うところから始まる。祐司が男湯を掃除していると敷居の向こうの女湯からゆかりが掃除している声が聞こえる。ゆかりは掃除が好きだからと弁明したが、実際は綾香や絵梨に合わせないために祐司を監視しようと思って来たのだという。祐司が掃除を終え、早く帰って部屋の仲間とトランプや好きな女子の話題で盛り上がろうと言うと、好きな女子とは誰か、その娘を自分が見定めるから言ってみろと迫る。つい力が入ったのか足場を滑らせて温泉に落下してしまった。何事かと祐司が女湯に足を踏み入れると全身ずぶ濡れになったゆかりと鉢合わせる。ゆかりはまずは突然女湯に入って来た祐司を咎めるが、祐司が自分の体を凝視しているのを見て我に返る。祐司は結局ゆかりから強烈なアッパーを顎に浴び、空高く舞い上がった。
 かんかんに怒るゆかりに祐司は行く先々で何度も許しを乞う。消灯時刻まで部屋の前でゆかりを待ち続ける祐司に折れてついに怒りを収めた。ただ祐司は長く正座しすぎたため、足が痺れて動けないという。ゆかりはしばし祐司に付き添って正座することにしたが、やがて祐司の肩にもたれかかって寝てしまう。祐司も寝ていたが、見回りに来た椿に起こされる。しかし、目の前に椿先生がいること自体が夢だと解釈した祐司はまた寝てしまう。その時に枕だと思って顔をうずめたのはゆかりの胸であり、ゆかりから再び鉄拳を浴びて空高く舞い上がった。
 温泉旅行から数日後、放課後にゆかりの買い物の荷物持ちに付き添うことになる。紅茶やお茶菓子などを大量に購入した後、最後に沙夜のメイド服を特注で作ってもらっているという呉服屋に立ち寄る。沙夜が新しいメイド服を試着している間にゆかりが沙夜の着ていたメイド服を着用して祐司に見せた。祐司は似合っていると言いつつも「足りない」と胸のあたりを凝視していた。ゆかりは祐司の視線の先に気づいて怒りを露わにし、長ドスを振り回した。わざと呉服屋でアクセサリ類を大量に買い込んで祐司の荷物を増やし、口も利かずにすたすた歩いて行く。ようやく怒りの矛先を収め、祐司と並んで女子寮に帰宅した頃には空が暗くなっていた。沙夜から祐司といるととても楽しそうに見えると指摘され、異性として改めて意識するようになる。
 それから数日、ゆかりは祐司のことで思い悩み、絵梨にもすげない態度を取った上、心配して来た祐司と口論になる。その日、祐司の家に沙夜が来てゆかり(お嬢)にも人に言えない悩みがあるのだろうからどうかお嬢のことを嫌いにならないでほしいと土下座する。
 翌日、朝からゆかりを探す祐司は昼に体育館で水着姿になっているゆかりと遭遇する。ちょうど頭を冷やそうと着替えている最中だったという。物音に反応して椿が調べに来たため、バレたら余計な誤解を与えると祐司はゆかりともども手近のロッカーに隠れてやり過ごした。その場は仲直りして別れたが、祐司が帰宅後一息つこうと寝巻きに手を伸ばしたところ「お嬢に何をしました?」とどこからともなく部屋に入って来た沙夜に首筋に刃を当てられる。ゆかりが帰宅後何かぼーっとしていて食事の量も少ないことに違和感を覚えて尋ねてみると「祐司が」とだけ発して黙ったのだという。
 翌朝、昨晩沙夜が祐司の家に押し掛けたことについて謝罪しに来たゆかりは祐司と真に仲直りする。ゆかりが調子を取り戻して去った後、祐司はなぜかゆかりのことを意識していた(注*1。昼休み、屋上で紅茶を飲んでいる時に祐司から「和服」という単語を聞かされたことで、ある日ゆかりは祐司がバイトをするロイヤルセイルに和服姿で現われる。しかし、夏奈に和服を見せかけの軽い気持ちで着ているだけだと指摘され、はっとして顔を赤くして走り去っていった。
 翌日の放課後、中途半端ではいけないと意を決したゆかりは、自らを探しに教室を訪れた祐司を今は折れてしまった伝説の桜の木の下に連れていき、告白をする。祐司もこれを受け入れた。キスするのに雰囲気は整ったが、突然聞こえてきた絵梨の声に祐司は動揺し、バランスを崩して前のめりの形でゆかりとキスをすることになる。結局場所を屋上に変えて、さっきの事故のキスの上書きだと何度も二人は口づけを交わした。鬼咲組の構成員が仲を引き裂こうとしても諦めないという祐司の言葉になぜかゆかりは顔を曇らせる。
 翌日の放課後、祐司はゆかりから指定された屋上へ赴く。ゆかりは自分は極道の娘であり、次期組長になる身であり、そんな普通じゃない自分でもよいのかと打ち明けた。祐司は青春禁止令も忘れて心の底から「好きだ」と叫び、ゆかりの不安を一掃する。本人は普通の女の子なら良かったとにと、紅茶やケーキに詳しいように見せかけたりしていたのだという。二人はその場で初めて体を重ねた。教室に戻って来るとふと廊下で青春禁止令違反によって連行される男女を見かけた。二人は好きあっていたが、度重なる違反勧告に疲れ、男の側から別れを切り出した。それを見てゆかりは怒りに震え、綾香を倒して禁止令ごと撤廃させることを決意する。
 決闘は綾香から明朝を指定され、その日の授業はすべて休講になった。決闘の朝、両脇で敬礼して道を作る構成員の間を和服を着たゆかりが颯爽と歩く。「鬼咲の血」を持つ者として「生き様」を見せるというゆかりに沙夜は嬉し涙を流す。綾香から用意された対決は巨大ジェンガであり、頂上で祐司が待機する。綾香が勝ったら祐司と別れさせ、ゆかりを隔離施設に転校させるとした。祐司には命綱もパラシュートも用意されておらず、綾香の放った一撃で宙に放り出される。綾香も同様に投げ出される形になったが、幸い二人にけがはなかった。ゆかりに助けられた綾香は負けを認め、青春禁止令を撤廃し、ゆかりに生徒会長の座を明け渡した。元の座に戻ったゆかりは副会長に祐司を指名する。
 それからというもの二人は学園内でお互いの姿しか見えないぐらいいちゃつきまくる。ゆかりは最初にキスした相手とは結婚しないといけないという認識を持っていたようだが、相手が祐司で本当に良かったと話す。祐司の両親は極道だと聞き驚きはしたが、承諾してくれた。ゆかりの家へ挨拶に向かった際に、沙夜が祐司を「執事」にするため自ら教育係に就くと言い出す。構成員達にガンを飛ばされながらも、ゆかりのために覚悟を決めているという祐司に、2メートル超と思われる巨体を持ったゆかりの父(組長)は陽気に笑って関係を認める。両サイドにずらりと並ぶ鬼咲組の構成員の間でゆかりと祐司は今後を誓った。


セリフ

「人の男と付き合うっていうなら、それ相応の覚悟を見せなさい!」(綾香ルート)
→綾香に対して。

「鬼すら裂くから、オニサキ言うんじゃ!あんたら覚悟しぃや!」(綾香ルート)
→自慢の長ドスを持って学園を占拠する白鳳院私設保安部隊に対峙して。

「あら、あたしの肩を抱ける紳士なんてそういないわよ?」

「青春禁止なんてもの、姫坂学園の生徒が許しても、鬼咲の血が許せんのじゃ」


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