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曲木村【まがりきむら】

登場作品:クレナイノツキ

 鷺宮家がある村。烏丸紅矢が調査に向かった飯綱山と沢を挟んで反対側にある怪無山の山腹に開けた小村。怪無山の険しい山並と怪無川の深い渓谷に挟まれたおよそ1600haの範囲を指す。そのうち村人が住む平坦な土地は400ha程である。村に通じる道は渓谷を渡る吊り橋一本だけであるため、村にはガスも電気も水道も来ていないという。鷺宮家では電気を沢の水車小屋に取り付けた発電機から取り込み、水道は沢から直接引いているが、ガスは村の立地上供給が難しいため、台所の煮炊きや風呂を沸かす時は薪を使用する。山奥であるため冬はかなり寒い。
 草水(くそうず…石油)が湧くが、成分が劣化しているため、使い物にならない。村の下には昔の造山活動でできた風穴が幾つもあって、その中には金鉱も見つかっている。かつては信玄の隠し金山として盛んに掘られたが、今ではすっかり枯れてしまったという(実際は地下に今も残っている)。
 千年間、「よそ者」を村の中に入れたことがないという非常に排他的な村。法律よりも村の掟を優先し、血縁者以外の人を決して信用しようとはしない。天狗の子孫と言われるアブキ谷の村人とは互いに反目しあっている。とりわけアブキ谷に縁のある「よそ者」の鷺宮姫織は村人全員が結託した苛めを日常的に受けている。20年ほど前に大きな災害があったせいで村を捨てていった人が多くおり、半分ほどが無人の家である。現在住んでいるのは40戸程度。
 昔に暴れまわった蛇身(鏡ヶ淵の蠎蛇)が再びたたりをなさないように蛇を見つけると殺す。また、天狗の下僕とされるカラスは見つけると殺した上で屋根に曝す。
 元は「勾の里(まがつきのさと)」と呼ばれており、20年前の「終儺の儀」での事件を機に曲木村となった。


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