素人系総合 wiki - 厳島絵梨

厳島絵梨【いつくしまえり】

CV:五行なずな?/登場作品:Princess Party

 荒川祐司の幼馴染であり1つ年上である。祐司のことは「ゆ〜じくん」と呼んでいる。祐司とは幼い頃からよく遊んだが、一年前ほど前に、急に姫坂学園に転校することになり、伝えたいことがあるので伝説の桜の木の下に来て下さいという丁寧に包装した手紙を祐司に渡した。
 それ以来音信不通状態だったが、祐司がロイヤルセイルからのバイト帰りに白鳳院綾香と共に道を歩いているとなぜか道端で倒れていた。引越しの時に道に迷い、ついにはジンバブエまで行ってしまったが、風の噂で祐司が姫坂学園に転校することを聞き、迷いながら何とか学園付近まで辿りついたのだという。本来昨年転入するはずだった生徒が突然来たために緊急会議が開かれ、「留年」という処分になった。そのため、本来ならば卒業しているはずが祐司と同じ3年生としてやり直すことになる。クラスは3年C組に配属された。
 実家は元名家であるが、現実にはかなり貧しいという。両親からは質素こそ美徳であり、最高の贅沢だという教育を受けてきた。「滋養に良いもの」が口癖であり、人にもよく薦めている。携帯は持っていない。かなりの巨乳の持ち主である。
 全体的にぽわーんとした和やかな雰囲気を漂わせる女性であり、周囲まで和やかな気分にさせてしまうためか場に馴染むのが早い。ひめさか銀座では来て間もなく「アイドル」としての扱いを受け、買った量の倍以上のものをサービスされる。人手に困っている時に手伝ってくれたり、プロ顔負けの料理知識を披露したりしたため、すっかり各商店主から気に入られている。
 「青春禁止令」について聞きたいと言って祐司に顔を近づけたところを綾香に咎められ、禁止令違反として早速SPに連行され、ジェンガを積み上げては崩される罰を受けることになる。その他にも話している時に祐司の体に触ったり、廊下で転んで祐司と二人で密着した体勢になったりしたことから何度も連行処分を受けた。いつもの癖でつい祐司との距離間隔が近くなってしまうため、綾香からの監視の目は厳しい。ある日の昼、自分の作った弁当を祐司にお裾分けしているところを綾香に見られ、ついに島流しの刑に処せられた。島流しは遠い離島に設定したはずだが、後述のとおり体力は並外れているため、翌日にはもう泳いで戻って来た。他にはトランプタワーを積み重ねては崩される罰や砂浜にナスカの地上絵を描く罰、パソコンで反省文を書かされて完成間際に電源を抜かれるなど数多くの罰を受けている。
 元々運動好きであり、迷っただけでジンバブエまで行くほどであるから体力はかなりのものである。しかし、運動神経は鈍く、6段の跳び箱がクリアできない。縄跳びは縄に足を取られて縄が体に巻きついてしまう。
 祐司のことは「好き」だと言うが、鬼咲ゆかりから伝説の桜の木はキスしても大丈夫なくらいでなければ効果がないと聞かされ、あっさり祐司の唇にキスをする(当然綾香から拘束・連行の指令が下った)。絵梨は祐司に桜の木の下で告白しようとしたが、綾香が現われて、戦車で木を真っ二つにされたあげく、「幼馴染禁止」と主張されてしまった。
 ルート分岐は祐司争奪も兼ねて急遽開催を強行した温泉旅行に始まる。入浴後、絵梨はいつの間にか旅館の料理の手伝いをしており、割烹着も貸してもらってその場に馴染んでいた。祐司が暇をしていると見て手伝いが終わったら卓球をしようと言い出す。絵梨は負けた方が勝った方の言うことをなんでも聞くと言うルールを提唱するが、祐司の圧勝に終わり、コーヒー牛乳を買って来させられる。次の勝負は勝った祐司が決めるといい、腕相撲勝負になった。絵梨が汗をかいたというので浴衣に着替えて戻ってきたところで始める。時間が経つごとに絵梨の胸元がどんどんはだけていき、祐司は勝負そっちのけで胸に釘付けになる。結果、絵梨がまさかの勝利を収め、勝者の権利として祐司の唇にキスをする。
 しばらくしてゆかりと綾香の間で生徒会長の覇権を賭けたバトルが勃発し、即日で校庭に作られたコロシアムにて棒倒し対決が開かれることになった。展開は強力なSPを擁する綾香のワンサイドになりつつあったが、絵梨の一言で一変する。それは生徒会長より理事長の方が偉いんだから綾香が生徒会長をする意味があるのかという単純な疑問だった。綾香はそれもそうかとあっさり会長の座をゆかりに譲渡する。ゆかりは会長になって青春禁止令も撤廃したため、学園は元の自由な校風に戻った。祐司も生徒会の仕事から解放され、絵梨は心置きなく毎朝祐司を起こしに来るようになる。
 放課後、祐司と絵梨はひめさか銀座で買い物をした帰りに突然の夕立に見舞われる。雨宿りをする中、寒いという寄りそってくる綾香の体の感触で祐司は絵梨も「女の子」なんだと実感し、絵梨の肩に手を回して少し強引に抱き寄せた。二人の視線は流れるように唇に行き、5cm未満にまで接近してたところで絵梨は温めた「滋養ドリンク」(注*1を渡すべくそっと身を引いた。雨がやんだ夕焼け時、河原で段ボールに入れられて捨てられた子犬を見つける。寮はペット禁止であり、祐司の家も飼えないということでせめて先ほど買った食べ物から餌になりそうなものを犬に分け与えてその場を去った。雨宿りの一件でその夜二人はそれぞれに眠れない時を過ごす。
 翌朝、いつものように祐司を起こしに来た絵梨だが、どことなくぼーっとしていて様子がおかしい。祐司も絵梨を気にして上の空な状態だった。二人して忘れ物をし、それぞれバケツを持って廊下に立たされる。昼食時もギクシャクした状態が続き、絵梨は弁当の味付けが変な上、その弁当をひっくり返し、自分までも派手に転ぶという有様だった。ゆかりは見るに見かねて祐司を生徒会室に呼ぶように沙夜に頼む。沙夜は祐司に刃を向け強引に生徒会室に連れ込み、猿轡をはめて拘束した。昨日何があったか話すように言うゆかりに祐司は現在に至る状況を打ち明ける。ゆかりは祐司が絵梨のことを好きだと思っているのは明らかだから早く絵梨のところに行って告白して来い、と諭した。放課後、祐司は絵梨と海の近くにある公園を訪れ、幼馴染としてではなく男女としてもっと近しい関係になりたいと告白する。絵梨は突然の告白に驚きつつも、自分も大好きだし「恋人」になりたいと告げる。その場で祐司は絵梨を抱き寄せキスをした。その晩、祐司の両親の帰宅が遅くなる(祐司ではなく絵梨に伝えていた)ということで、祐司宅で二人は初めて体を重ねる。
 ある日、廊下で転びそうになった絵梨を祐司が助けた際、胸を触る体勢になった。ちょうど椿が目撃しており、公衆の面前で不純な行為に及んだ、不純異性交遊はダメだとして注意を受ける。絵梨は「恋人」同士なのだから全く問題ないし、自分とゆ〜じくんの関係はそもそも「不純」ではないと言い張った。帰宅後、祐司の両親は福引で当たったという温泉旅行に行って不在だったため、二人は再び交わる。夜中に喉の渇きを潤しに台所へ行った祐司に絵梨は取り残されたと勘違いして泣いていた。祐司が戻って安心した絵梨は眠りに就くが、「いかないで……お父、さん」とつぶやいた。
 翌日祐司の両親の帰宅と呼応して絵梨は帰っていったが、次の日絵梨は祐司を迎えに来なかった。それから数日絵梨は祐司を避けるようになった。ゆかりや綾香、沙夜からも嫌われたのだろうと言われ、祐司は落ち込む。意を決して絵梨に話し掛けた祐司は数日前に告白したあの公園に行こうと言われる。公園に到着後、絵梨は祐司と一緒にいたいが、自分とゆーじくんは恋愛禁止なの、と打ち明けた。それ以来三日間、絵梨は祐司ともう一度幼馴染の関係に戻ろうと、朝は起こしに来て、弁当や滋養ドリンクも作るなど普段通りに接するようになる。しかし、絵梨も内心は胸苦しく感じていた。
 絵梨は小さい頃、父親を亡くした。お土産を買って帰って来るからちょっとの間いい子で待ってろと言い残し、出張に向かった海外で事故に遭ったのだという。それ以来いつも一緒だった人が突然いなくなるという怖い夢を見るようになった。ずっと落ち込んで、友達とも上手く話せず、一人でよく泣いていた。なかなか止まないある雨の日、絵梨は帰って来ない父親を待ち続けていた。隣に引っ越してきたばかりの祐司が「お前、バカか?」「でも気持ちよさそうだな」と話しかけてきて、持っていた傘を捨てて「バカって、楽しいよな?」と言って共に雨に濡れた。二人は風邪をひいて、早く治った絵梨は祐司のために滋養のあるものを作ってあげた。それからは絵梨はまた笑えるようになり、友達も沢山できるようになった。全て祐司のおかげだという。祐司と恋人になれたのは嬉しいが、もし祐司がいなくなってしまったらと思うと怖くて前に踏み出せないと不安に感じていた。
 ゆかりは次々と作戦を立てては祐司に実行させる。まず、沙夜経由で絵梨をひめさか銀座の商店街に呼び出した。急にぶつかって来たと絵梨にチンピラ二人が言いがかりをつける。鬼咲組の構成員の演技だと思った祐司は台本通り絵梨に助けに飛び出していくが、返り討になり、ひどく打撃を加えられる。次の作戦は自転車を派手に改造し、カスタムカーに乗ったヒーローを演出するというものだったが、祐司は警察に捕まり、ひたすら説教を受けてしまう。3つ目の作戦は一人さびしく眠っているだろう女子寮の絵梨の部屋に侵入すると言うもの。黒いマントに黒い帽子といかにも変質者を思わせるいで立ちの祐司は、学園に設置されたセキュリティに捕捉されてしまう。警報が鳴り響く中、寮から怒りの形相で飛び出して来た椿から何とか逃げおおせた。
 祐司は自分で考えて正面から絵梨にぶつかっていくしかないと考え、改めて絵梨に告白するが、絵梨はやはり涙を見せて駆け出してしまう。祐司はショックのあまり遂に言葉も発さなくなった。放課後椿がいきなり教室にやって来て祐司にコーヒーを薦める。祐司がつらいのも分かるが、それは絵梨も同じだ、絵梨もこのところ全く笑っていないと話し、男の子なんだからしっかりしないとと言って優しく包み込んだ。
 商店街を考え事をしながら歩いていた祐司はこの前のチンピラにぶつかって因縁を付けられる。チンピラ達は先日、後から鬼咲組にひどく痛めつけられたそうで、その恨みをはらさねば、と何度も祐司を殴った。そこへ庇うように絵梨が手を広げて現われる。腕を掴まれた絵梨を今度は商店街の多くの人々が助け、チンピラ達を撃退する。
 怪我をした祐司は女子寮の絵梨の部屋で目を覚ます。絵梨は病院がいいと言ったが、運んだ商店街の人達は気を利かせて絵梨の部屋の方がいいだろうと言ったという。部屋の隅にはこの前の子犬がいた。可哀想で放っておけなかったらしい。絵梨を前に祐司は強くなって絵梨が信頼できる男になると打ち明ける。
 祐司は自らある作戦を立て、ゆかりと綾香に協力を頼む。鬼咲組と白鳳院の全力のバックアップのもと祐司の一世一代の計画が始まった。夜、椿によって公園に連れて来られた絵梨はさっきまで晴れていた空からいきなり雨が降り出したことに驚く。雨は白鳳院家特製の人工降雨機によるものだが、更に祐司の合図で海上に巨大な水のカーテンが創出し、そこに祐司自身の姿が映し出される。音量は姫坂市一帯に響くものとなっており、そこから祐司は改めて告白する。それでもずっと一緒にいられる保証なんてないという絵梨に祐司は最後の仕掛けを開く。祐司がいる学園の屋上から絵梨の待つ公園に向けて光を装飾したワイヤーロープによる長い橋をかけており、その光の道を通って絵梨に会いに行くという。ロープに飛び移った祐司は本来なら減速するところが雨のため減速しないことに焦り、結果、絵梨もろとも巨大な高波に飲み込まれてしまう。高波の中それでも祐司は絵梨の手を離さなかった。ゆかりと綾香に救出され、地上に戻った二人は周りに人がいるのも気にせずキスをする。
 ある日、亡くなったと思っていた絵梨の父から手紙が届く。実は出張先で聖域に入ってしまったため、拉致されて生贄にされそうになり、決闘に持ち込んで勝ったものの投獄されていた。未開の地だったから脱獄は簡単だったが、村から外に出るのに苦労し、30回ほど脱獄を繰り返すうちに言葉も覚え、どうせなら未開の地の発展に尽くそうと頑張って来たという。あと半年もすれば帰国するというものだった。追伸に「恋人なんて、まさかいたりしないよネ?」と書かれていた。


セリフ

「うぅ、欲しいって言っても、わたしにはそんな滋養ないし。滋養のある食べ物ならいくらでも作って上げられるこど、はぅ〜〜」
→祐司にお前が欲しいと告白されて。


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