素人系総合 wiki - 鷺宮沙生

鷺宮沙生【さぎのみやすなお】

CV:中瀬ひな?/登場作品:クレナイノツキ

 鷺宮家の長女。3月5日生まれ。身長147cm B72 H52 H73。黒髪を切りそろえた少女。巫女装束をまとっている。姫織と共に水浴び中のところを烏丸紅矢に見られたため、鷺宮家の家訓に従い、姫織とともに紅矢の花嫁候補となる。
 食事の指揮を担当しており、料理はうまい。生け花を嗜む。几帳面な性格で、落ち着いた印象でもの静かに話す。
 実の母である鷺宮燿を憎んでおり、母はステラただ一人だと言ってきかない。ステラは鷺宮伊吹の後妻であるため、現在、鷺宮の正当な血を受け継ぐ唯一の人物である。
 血縁を重視する曲木村にあって鷺宮の次期当主となることになっている。自らが穏の一族の総領となった暁には村人がもっと外へ出ていけるようにしたいと考えている。本来鷺宮家とは関係のない姫織を家の因習の犠牲にしたくないとの気遣いから紅矢には姫織を選んでほしいと早くから頼む。
 ミトコンドリアの遺伝子の構成がほんの少しだけ常人と異なる。通常人間のミトコンドリアは「ヒスチジン」という酵素を持っており、稀にエネルギー変換率がよい「チロシン」と呼ぶ酵素を持つ人がいるぐらいだが、沙生の持つミトコンドリアはまったくの未知の種類の酵素を含んでいるという。
 (以下専用ルート)血を飲まないと生きられず、音無朱梨とともに鶏の血を栄養源としている。終儺の儀が翌日に迫った夜、穏の石刀にある朱梨の庵で鶏の首を刎ねて搾りとった血を飲むところを紅矢に見られる(帆鳥が紅矢を連れて見せた)。紅矢はその姿が「紅の月」の悪夢と重なって気が動転し、翌朝の食卓時に調査を切り上げて帰ると告げてしまい、沙生もそれをあっさり受け入れて諦める。しかし、日頃から沙生が紅矢を心から愛していたことを知る姫織には納得がいかず、姫織から「お姉ちゃんは嘘つき」だと詰め寄られると、沙生はダイヤのような大粒の涙を浮かべて駆け出し、そのまま行方不明になってしまう。
 沙生を泣かせたとして怒りに狂う早瀬智則返りとなって紅矢の命を狙おうとする。沙生は嫌な予感を察知し、咄嗟に自らを「」に転身させて智則を打ち払うが、正体を見られてしまったことから紅矢を振りきって逃げ出す。「せっかくあなたを忘れようとしているのに」「私のことなど……みんな忘れてください」と泣きながら走る沙生を紅矢は抱きしめ、「好きだ」と打ち明ける。実は紅矢も自分の中に潜む「紅の月」の狂気を説明することで嫌われたくないと思っていたのである。
 二人が結ばれた夜、ステラが紅矢を誘惑しようとすると可畏が暴れ出す。村人を片っ端から殺戮していき(智則も含む)、ようやく朱梨の力が戻った頃に再び石刀に封印される。沙生は残った村人を集め、急いで終儺の儀を執り行えるように準備する。紅矢に頼まれて沙生は儀式の直前に神楽舞を舞うが、そこで自らが鬼神となって蛇身や可畏と戦うような感覚を覚える。紅矢の精を受けると力が増すのだといい、最も自らの力を発揮できるという裸身のまま可畏討伐に乗り出した。沙生が鬼の小手で可畏の心臓を貫いて動きを止め、紅矢が鬼の包丁で可畏の首を刎ねるという計画の元、穏の石刀で可畏と戦うが、首筋の一歩手前というところで紅矢の放った包丁が止められてしまう。紅矢の作戦により、二人同時に攻め入り、後ろから紅矢がフェイントを仕掛けて攻撃を受け止めている間に沙生が前から鬼の包丁で可畏の腱を切ったところ功を奏し、最後に紅矢が背骨の正面を拳で突き、たじろいた可畏の頭上から沙生が一撃を喰らわせ倒すことができた。
 しかし、悲劇は終わらず、金色の光が沙生の躰に溶け込み、沙生自身が可畏となってしまう。実はこれは既定路線でもあった。20年前の「終儺の儀」以来、鬼と天狗は協定を結んだが、それはやがて行われる鬼の総領の襲名式、儀式で再び可畏のような惨劇が起こった場合は実力でこれを排除するというものだった。姫織の役目は「可畏となった鷺宮沙生の抹殺」であった。
 あと一太刀というところで姫織は思い止まる。それにつけこんだ沙生は姫織を取って喰らおうとした。朱梨の懇願で、紅矢が姫織が放り出した聖霊刀「ヒヒイロカネ」を手に取り、姫織の角を切り落とす。これにより姫織は鬼としての力を失い、人間となるが(を参照)、間もなく今度は紅矢の身体に鬼神の意志が宿り、紅矢が第十代穏の一族の総領として認められることになる。
 その後沙生は村人たちの外の世界への対応のモデルケースとして暮月調査事務所で一年間の研修を過ごすために東京へ出てくることになる。事務所内では天野心亜から「バカップル」と呼ばれて煙たがられている。「烏丸沙生」として姫織におのろけ満載の手紙を認めており、追伸には「あれからずっと私が紅矢さんを独占しちゃってきてたけど、その時はう〜んと、お兄ちゃんに甘えてもいいからね。あっ、でも紅矢さんと一緒の寝るのだけは禁止よ」と記している。東京に出てきて一ヶ月だけあって、現代生活にはまだまだ慣れそうにない。手紙には自分のヘマは一切書かず、嘘満載の内容であったことから紅矢に書き直しを要求される。


セリフ

「沙生です。幾久しく、あなた様のお側に置き、愛おしんで下さいませ」

「今日からうれしいことも哀しいことも全部二人で半分こ……ね? あなた」
→紅矢と結ばれた後の発言(沙生の章)。


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