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蛇身【かがみ】

登場作品:クレナイノツキ

 鏡ヶ淵に棲みついた一匹の大蛇。「鏡ヶ淵の蠎蛇」(かがみがふちのうわばみ)とも呼ばれる。昼間は山奥の谷の深い淵の底に棲み、夜になると近隣の村々へ現れては牛馬や時に村人までも食べてしまうので、村人たちから恐れられてこのように呼ばれるようになった。
 諏訪のミシャグジと同族だとされる。結局鬼神(金武)に追い出されたが、その時毎年生贄とされた「七」人という数字に基づき、今でも七頭の猪の生首を奉納することになっている。
 蛇神の一族は子沢山だと聞くが、カガミは子孫を残さなかったという。ヒンドゥー教のヨガに人間の力の源とされる「チャクラ」があるが、チャクラは人体に上から順に七つあってそれぞれが車輪の形をしており、それらをつなげると螺旋の形になる。そのため、古代からインドではとぐろを巻く蛇はチャクラの化身、すなわち力の化身とされてきた。蛇神はこの力を求める性向がとても強く、中でもカガミは己の力を増すために他に力を分与する生殖を好まなかったという。
 千年前に鷺宮に土地を奪われたことを未だに憎んでおり、鷺宮家から再び支配を奪還して「蛇神」として現世に復活しようとたくらんでいる。大銀杏の木は蛇身の企ての根幹をなしている。
 この物語の全ての黒幕であり、天狗の両族の対立を煽動し、また金武を可畏にした張本人である。蛇身が現世によみがえるには魂の核と、その入れ物である肉体。そして奪われた力の3つが必要である。銀杏虫で女を操って子種を宿し、産まれた子の肉体に乗り移ろうと考えた。


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