素人系総合 wiki - 東堂静奈

東堂静奈【とうどうしずな】

CV:如月葵?/登場作品:誰かのために出来ること

 3年。相場貴也の一年上に在籍している先輩。常にふわふわとした穏やかな笑みを浮かべている。
 生き物が好きで入学以来ずっと飼育係をしている。家ではトレンチという犬を飼っていて、毎日夕方に散歩に連れて行っている。貴也とは犬の散歩途中でよく出会っており、面識があった。
 海外留学経験がある。バイオリンを嗜み、噂では留学中に海外の有名なバイオリニストの個人指導を受けたのではないかと言われている。下村圭一によると下級生から憧れの対象となっており(圭一本人も含む)、秘密のファンクラブまであるという。
 怖がりで、よく脅える。民間軍事会社で主に紛争地帯の警備を担当する父と共に育った影響で危険を察すると相手を無能力化させるために体が勝手に動いてしまう。武道経験があり、貴也のような男性でも身動きをとれないぐらいがっちりホールドすることができる。また、S.Tというイニシャルの入った「サバイバルでアーミー」という形容がぴったりなミリタリーナイフを持ち歩いている。射撃の腕前も確かで、新宮未鈴の神社で昨年行われた夏祭りでは射撃で史上初のパーフェクトをマークした(ただし、金魚すくいは苦手である)。
 少しぐらい走っただけでは息一つ切らさない。水泳も得意であり、自らを「人間魚雷」と呼ぶように、ものすごいスピードで泳ぐことができる。
 成績は良く、夏休み前という時期にも関わらず既に大学への学校推薦を確保している。授業中にノートに書き留めた内容は必ず別のノートに清書する習慣がある。一度この習慣が災いして清書前の軍事用語満載のノートを友人の佳代に貸して慌てる描写が見られる。
 自分の食事は毎食自分で用意しているが、実は料理が出来ない。レトルトに缶詰という軍用糧食(いわゆる「ミリメシ」)をよく食べる。
 住むアパートは貴也とそれほど変わらない内装であるが、手榴弾をテレビの上に置くなど武器弾薬を大量に保管している。苦手な英語を教えてあげようと家に誘った貴也が手榴弾に触れて部屋が爆発してしまったことがルート分岐の発端となる。しばらくは父のいる白柳に身を寄せていたが、白柳に海外から客が来るということで貴也の管理するアパートに引っ越してくることになる。
 日本に戻って来る前は戦場で親しい人が亡くなる度にバイオリンを演奏していた。「漆黒の戦女神(ワルキューレ)」と呼ばれ、中東のある地域で活動している傭兵達の間では有名である。
 初めてバイオリンを見たのは十数年前、父の友人のお葬式のことだった。バイオリンの音色に魅せられ、その時演奏していた女の人に教わるようになったのだという。やっと褒められるようになった頃にその女の人を爆弾で亡くした。いつしかバイオリンを弾くとその人のことが身近に感じられ、また周りの人だけでなく自分自身も慰められる思いがするようになっていった。
 これまで送って来た人のことは深く心に刻まれている。本人はもう辛い思いをすることなく、平和な日本で普通の女性として暮らしたいという希望を持っているが、爆発事故を機に自分につきまとうようになった下村聡美の存在に心乱される。聡美を牽制しようと放った貴也の「(自分は静奈の)恋人」という発言を受けて静奈も貴也を異性として好きだと打ち明ける。
 一向に張り込みをやめない聡美に対して静奈は精神的に疲れていき、またトレンチが静奈の代わりに久々に散歩に連れ出そうとした貴也を振りきって行方不明になってしまう。解決策も見つからず手をこまねく日々が続くが、説得の末、白柳から雑誌社に口添えしてもらうことで取材を自粛させることに成功する。
 未鈴の神社の夏祭りは貴也とともに回った。静奈が子供にぶつかってソフトクリームで汚れた服を交換しに貴也のアパートに戻っている間に事件は起こる。外国人窃盗団が境内を取り囲み、未鈴と貴也が人質に取られる事態に発展。静奈は武器を取って勇敢に立ち回るが、人質を気にして最後の一押しができずにいた。そんな中行方不明だったトレンチが現われて加勢し、無事一味を一網打尽することができた。
 聡美は実は取材を諦めたわけではなく、この間茂みに潜みシャッターチャンスを狙っていた。そして決定的な証拠写真を撮ったが、結局その写真を使うことはなかった。静奈がその気になれば力づくでもカメラを取り上げることができたのにそれをしなかったためで、自分だけが写真を使うことはフェアじゃないと思ったからだという。
 雑誌には外国人武装集団の話は巻頭で大きく報道されたが、それを撃退した一人の少女の話はどこにも掲載されていなかった。それは日常の平穏を取り戻したことを意味する。本編では次のように結ばれている。普通の少女となることを望んだ彼女の願いを叶えるように、時が経つにつれて戦女神(ワルキューレ)のこともだんだんと世間から忘却されていくだろう、と。


セリフ

「秘密を知ったものには死あるのみです(―_―)」
→貴也がふざけて「お前の秘密を知っている」とメールを送信したことに対して。

「自衛のためには、手榴弾のひとつくらい、いつでも手の届く場所に置いておかないと無用心だと思って」

「一期一会と言うように、一度別れたら次も会えるなんて保証はどこにもないんですから」
→貴也に対して未鈴のことでアドバイス(未鈴ルート)


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