素人系総合 wiki - 流迦

流迦【るか】

登場作品:クレナイノツキ

 烏丸紅矢の母に当たる人物。天狗一族(憂流迦の一族)の第一王女であり、天狗と鬼の国盗り合戦金武の元に乗り込んで恋に落ちる。
 当時勾の里は近隣の村々から人間の娘たちを集めていたが、天狗側はこれを人身の収奪だと考えた。そこで一族の中でも強い憂流迦の力を持つ流迦を攫われた娘を装って送り込ませたのだという。本来は金武の首を刎ねて帰ってくることになっていたが、集められた娘が貧しい農家の出であり、売られるのを防ぐために彼女らを保護していたのだと知って金武と共に手を携えて生きていく決意をする。やがて流迦の胎内には胎児が宿る。
 兄である西園寺功は妹が金武に騙されているのだと信じ、流迦と金武が逢い引きをしている瞬間を狙って天狗の者に金武を襲わせた。金武は左腕を失う大怪我を負い、生死の境をさまよう末に奇跡的に助かったが、流迦に裏切られたと思うようになる。一方、流迦は金武が亡くなったと聞かされて子を堕ろすように迫られたことで、それを食い止めるため、心の扉を閉めて以後800年もの間冬眠同様の状態に至った。
 20年前の「終儺の儀」で可畏となった金武に乙女峠にいたところを強奪される。そのショックで産気づいて生まれたのが烏丸紅矢であり、紅矢を産んだ後、流迦は乙女峠で力尽きる。今でも峠には流迦の墓が残っている。


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